こんにちは。
三松文庫あかまつのりきです。

おうち時間はいかがお過ごしですか。きっと皆さんは読書、映画鑑賞、料理、勉強など有意義に過ごされていることでしょう。僕の場合は時間の使い方がわかっておらず、なんだか食べることだけが時間の過ごし方みたいになっています。三時間ごとに何か食べている、的な。怠惰×暴食のだめだめコンボです。

このままじゃだめよあかまつ!コロナ明けに太ってしまうわ!

こういう時期だからこそ健康的な生活を送るのよ!

なんて言ってみたものの、食べることは楽しい。そうだ!食べる代わりに小説を読めばいいじゃない!ということで今回は『食』をテーマにした短編集をご紹介します。

部位も人生も、味わいはそれぞれ違うのです。


あらすじ
豚足×会社を辞めて武闘派として生きる元サラリーマン。ロースカツ×結婚の許しを得るべくお父さんに挑むデザイナー。角煮×母親に嫌気がさし、憧れの家庭を妄想する中学生。ポークカレー×加齢による衰えを感じはじめた中年会社員。豚ヒレ肉のトマトソース煮込みピザ風×片思いの彼女に猛アタックを試みる大学生。生ハム×同じ塾に通う女の子が気になる偏食小学生。肉×男で駄目な味。おいしくてくせになる、絶品の「肉小説」
内容(「BOOK」データベースより)

 

登場する料理は
豚足、ロースカツ、豚の角煮、ホルモン、ポークカレー、豚ヒレ肉のトマトソース煮込みピザ風、生ハム
料理名を列挙するだけでお腹がすいてきた。ちなみにこの中だと豚の角煮が一番好きです。

物語の内容としては母親の作る料理がおいしくないと嘆く中学生や、加齢による衰えが気になりだした中年会社員などなど現状に不満を持っている登場人物の心が少しプラスになって終わるようなほっこりとしたお話が全体的に多いです。一部暗いお話もありますが。まぁ料理が出てくる小説で後味が悪いって嫌ですもんね。料理だけに。

僕がこの本の中でも好きなのは二話目の「ロースカツ×結婚の許しを得るべくお義父さんに挑むデザイナー」。

お義父さんは大雑把な性格で脂っこいものが好き。
かたやデザイナーくんは繊細で食が細く薄味なものが好き。

天ぷらにを目の前にしても「衣が厚いほうがいいか薄いほうがいいか」「つけるものは天つゆか塩か」など好みがはっきりと分かれています。娘さんをくださいという立場のデザイナーくんは内心毒づきながらも、結婚を認めてもらうためにお義父さんの好みに合わせて食事をします。

でもそうですよね。たとえ苦手なものでも大切な相手が好きなものは自分も好きにならないといけないと思うことってあったりします。食事を描くなかで、美味しく感じられないという心理をあえて表現しているのもなかなか面白いポイントでした。

そしてこの二人はなんだかんだ最終的に意気投合します。その意気投合への流れが少し笑えてちょっぴり心が温かくなる人情的でとても味わいがありました。食事の趣味は合わなくても根っこのところで好きなものはいっしょですからね。

帯にもあるように様々な味わいの短編のが散りばめられているのできっと美味しく感じられる物語に出会えるはずです。食×人の物語をご賞味あれ。

…されどお腹はすく。

 

今回わかったことは読めば読むほどお腹はすくということです。

絵に描いた餅じゃ腹は膨れねぇぜ。

たまらず唐揚げ弁当を買いに飛び出していました。

コロナ明けたらまずは焼き肉を食べに行きたいなぁ。