こんにちは。

気が付いたら瀬戸芸が終わっていて、
また今年もまともに行けなかったと後悔しています、たけはるです。

今年は、会期外ではありますが、9月に、四国村に行って作品を見たり、
四国村内のギャラリーに展示されている猪熊源一郎の絵を見ました。

秋には島にも…、と思っていたのですが、気づけばもう11月に。

相当ショックです。。

でも、今年はあいちトリエンナーレで「炎上」などが話題となって、
アートの考え方もさまざまだなあと感じました。

今回は、そんな炎上やSNSで叩くといった事にも通じる
「いじめ」について考えさせられる一冊です。

今をたくましく生きるために。

今回ご紹介するのは、山崎総一郎・作、伊藤ハムスター・絵の『こども六法』です。

 

「六法」という響きは、大学の生協で無理やり買わされた
「ポケット六法」のイメージが強いので、
この本を見た時、子ども向けの法律の入門書なのかな、と思っていました。

 

ただ、よくよく見ると、帯には
「きみを強くする法律の本 いじめ、虐待に悩んでいるきみへ」の一文が。
おっ、ただの法律入門書じゃないみたいだな、と思って、
手に取ってしまいました。

 

そもそも、「六法」というと
日本国憲法・刑法・民法・商法・刑事訴訟法・民事訴訟法の6つの法律のこと。
「六法」と名の付く本は、この6つを基本にいろいろ書いているものになります。

 

この本も上記の6つに触れながら、
でも、子どもには関わりの薄い商法の代わりに
少年法、いじめ対策推進基本法の内容が紹介されています。

 

中身は、「罰金は国に納めるお金だよ」とか
「『執行猶予』はサッカーのイエローカードみたいなものだよ」とか
ごく一般的な法律の知識にも触れながら、

その中に、

「『死ね』ってよくいじめとかで言うけど法律的にはNG」とか

「子どもだからといって「ごめんなさい」だけでは済まないこともある」とか

「悪いことをしたからといって、みんなで仕返ししちゃいけない」とか

大人もドキッとするような、いじめ・誹謗中傷に関する
法律の条文についても紹介されています。

私も読んでいて、知らないこと、再確認させられることがたくさんありました。

 

難しい専門用語での説明はほとんどなく、
しかも「みんな幸せになる権利がある」や
「目に見えない心の傷も償ってもらうことができる」というように
いじめで苦しんでいる子たちを励ますような言い回しなのも
この本の特徴といえます。

 

 

実は、この本、
昨年、著者である法学部の大学院生の学生さん(当時)が、
クラウドファンディングで声をあげて形になったもの。

自身のいじめられた経験と、大学での法律の勉強を通して、
「当時の自分に法律の知識があったら、
自分で自分の身を守れたかもしれない」という後悔から
立ち上がったプロジェクトなのです。

 

多くの方の共感を生んで、第1版、そして
そのブラッシュアップしたものが書店に並び、
メディアなどでも取り上げられ注目となりました。

 

○CAMPFIRE いじめという《犯罪》を『こども六法』でなくしたい
https://camp-fire.jp/projects/view/95629#menu

 

いじめの苦しみからの救いの手として、
また、強く生きるためのバイブルとして
子どもたちの支えとなっているのです。

 ただ「守る」のではなく、強くなるための「武器」を授けるということ。

先日、知人に勧められて、映画『ベスト・キッド』を観ました。

 

少林寺拳法部出身でありながら、
実はほとんどジャッキー・チェンの映画を観たことがなかったので…。

 

この映画では、ジェイデン・スミス演じる主人公・ドレが
引っ越した中国で地元の子たちにいじめられるのですが、
ジャッキーが役を務める、ドレの住むアパートの管理人・ハンが
カンフーで助けてくれることから始まります。

 

地元の子たちにこれ以上いじめられないように、
ハンは「真のカンフー」をドレに教えていくのです。

 

報道などで「いじめ」や「パワハラ」という言葉を
日常的に聞くようになってきている今、
学校の道徳の時間で「いじめはよくないよ」と言い続けたり、
いじめの現場で単純にいじめられている側をかばったりするのには
限界があるんじゃないかなと思っています。

 

現に、道徳の時間で「いじめはよくない」ということは
誰しも一度は習うはずなのに、なくなってないですし。

それどころか、SNSの登場で、学校や職場という場所に関係なく、
24時間つきまとってくるようになっています。

 

でも、いじめられている側も、
いつまでも誰かに守ってもらうばかりではなく
いつかは前を向いて、自分の足で立って生活をしていかなくてはなりません。

 

そうした時にどうすればよいのか。

 

そう考えた時の、ひとつの解決策として
「強く生きるための術を与える」というのは非常に有効だと思います。

「守ってあげる」方法のひとつ先を見て、
彼らの将来を考えて、
自分一人でも立ち向かっていけるよう助言をする。

 

いじめはたぶん、これから先もなくなることはないだろうけど、
そういった切り口での解決を提示できる大人がいるなら、
日本の未来は明るいと思うのです。

 

 

案の定、体育会系出身なせいか、スポ根に弱い私は
『ベスト・キッド』のハンの教え方に感動して、
ラストでは号泣してしまいました。

それから最近は、YouTubeで少林寺の演武を見るのが
ちょっとしたマイブームになっています(笑)

 

初めての方は、昨年の全国大会で最優秀組を多く出した
香川の坂出専修道院の演武をぜひチェックしてください。

五段以上の部のしょっぱなの仏骨投(ぶっこつなげ)は
投げ・受け身ともに鳥肌が立つくらいキレイです(笑)

 

 

少林寺のことも、指導者の大事さについても語りたいところですが、
ありすぎて夜が明けそうなのでまた今度にします。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

次回もまた、お楽しみに。

(文/たけはる/某雑誌編集者)